別居中(別居後)の浮気は不貞行為?浮気調査は間に合う?婚姻関係破綻とは

配偶者が家を出て行ってしまい現在別居中という方で、配偶者の浮気調査をお考えの方が心配されることの一つに「別居中(別居後)の浮気は不貞行為になるのか?」という疑問があるのではないでしょうか。

別居の浮気事例

ある妻が知人に自身の不倫について相談し「別居すれば浮気(不貞行為)にならないらしい」という話を聞きました。

それを聞いて何かひらめいた妻は「少し距離を置いて考えたい」という置き手紙を残して、勝手に自宅を出て別居してしまいました。

納得できない夫、不審な思いは消えず探偵事務所に妻の浮気調査を依頼したところ、さっそく他の男性と浮気をしている現場を押さえられてしまいました。

別居中、別居後の浮気が不貞行為にならないケース

まず別居中(別居後)の浮気が不貞行為にならないケースというのは存在しますが、これは「婚姻関係(夫婦関係)が破綻している」と認められた場合に限られます。

婚姻関係の破綻とは?

わかりやすく言えば別居期間が相当の長さに及び、お互いに連絡もせず離婚だけはしていない等「夫婦関係が戸籍上だけで形骸化しており、実質的にもはや夫婦ではない状況」となります。

実質的に夫婦関係を持たない者=婚姻関係が破綻している者が誰と肉体関係を持とうが不貞行為とはしないということです。

なぜ別居中、別居後の浮気でも不貞行為になるのか

婚姻関係の破綻は当事者が決めたり判断したりするものではありません。

実際に破綻しているのかどうかを判断し認める(判決する)のは「裁判所」となります。

通常、別居中(別居後)の浮気でも不貞行為になるのは、別居すれば破綻というわけではなく、認定基準があり簡単には婚姻関係が破綻しているとまでは認められないからです。

破綻の認定基準

同居期間・別居期間に加え、有責性(不貞行為の有無等)、請求側が生活費の負担をしていたか(償い)、未成熟の子供がいない(子供の事情が優先)などが考慮されます。

例えば別居期間については、判例で破綻による離婚が認められたケースでは最低で6年という判例(特殊な事情あり)があるようですが一般的には8~10年程度と言われています。

別居のイメージ

別居中(別居後)でも浮気調査は有効

前述の事例のように別居してすぐに浮気している、ましてや別居前から浮気していることがわかればなおさら「破綻しているので浮気ではない」などの主張は認められません。

事例の妻は要するに「別居すれば浮気(不貞行為)にならないらしい←別居によって夫婦関係が破綻しているから」という解釈をしてしまい、すぐに不貞行為に走ってしまったわけですね。

このように勘違いをしている人もいれば、別居によって警戒心が薄れて浮気相手と頻繁にあう、そもそもすでに同棲しており、証拠が取れやすくなっているケースもあります。

ですので「もう別居しているから…」と言って諦めたりせず、普通にチャンスはありますので浮気調査の相談をされてみてください。

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